東洋医学の考えで整える自律神経~経絡治療の真髄~
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ストレス社会に生きる私たちは、自律神経の乱れによる体調不良に悩むことが多くあります。
当院では、東洋医学の気血栄衛、陰陽五行説の考えを基にした鍼灸経絡治療を行い自律神経のバランスを整えるアプローチをしています。
今回は、気血栄衛や陰陽五行、経絡治療について詳しく説明し、それがどのように体と心を整えるかについてお送りします。
経絡とは?体内の生命エネルギーの通り道
経絡とは、東洋医学において「気血」の流れを運ぶ道筋のことで、全身にめぐり身体の臓器や組織を結びつけています。
これらの経絡は12本の主なもの(十二経脈)を中心に構成されており、それぞれが特定の臓腑や機能と関連しています。
「気血」が滞りなく潤沢に全身を巡ることによって、身体の健康が保たれますが、ストレスや不調が原因でこの流れが乱れると、体調に悪影響を及ぼすことがあります。
経絡治療の基本~鍼とお灸による調整~
経絡治療は、気血の流れ道である経絡の上にあるツボを刺激することで気血の流れを改善し、心身のバランスを整える手法です。
当院の鍼治療では、髪の毛ほどの細い鍼を用いて、皮膚面のごく浅い所にあるツボを刺激し、気血の流れを解消します。
一方、灸治療は温熱効果も加わって経絡のより深いところまで活性化させます。
これらの治療法は陰陽のバランスを整え、交感神経(陽)と副交感神経(陰)をスムーズに切り替えることを可能にします。
五行説~木火土金水と経絡の関係~
経絡治療では、五行説の考え方も重要な役割を果たします。
木・火・土・金・水は、それぞれ異なる臓腑・経絡に対応し、心身の機能と関連して、身体全体の調和を図る考えの基となります。
例えば、「木」は臓では「肝」と腑では「胆」を象徴し、ストレスに強い柔軟性をもたらします。「土」は臓では「脾」と腑では「胃」に関連し、食物の消化・吸収、排泄、精神的安定を維持します。
治療では、四診法という東洋医学の特徴的な診察を用いて患者さまの状態を把握して、適切に経絡を調整して、心身のバランスを整えます。
総合アプローチの力~陰陽・五行を整える経絡治療~
経絡治療は、陰陽・五行の調和を図ることによって、自律神経のバランスを効果的に整えます。
鍼とお灸を用いて経絡上にあるツボを刺激し、気血の巡りをスムーズにすることによって心身のバランスが整います。
その結果として、交感神経と副交感神経の働きも適切に促されます。
経絡治療は、患者さまの体質や状態に応じてカスタマイズする治療で、一人ひとりに最適な健康改善を提供します。
まとめ
経絡治療は、古くから伝わる東洋医学の深い知恵を活かした治療で、現代社会に多い自律神経の乱れやストレスに対して効果的な治療といえるでしょう。
陰陽・五行の考えを基にしたこの治療法は、痛みやつらさを取り除くだけでなく、心身のバランスを整えて根本原因を改善していきます。
ストレス社会に生きる現代人にとって、経絡治療は古代の知恵を活かした新たな希望の扉といっても過言ではないかもですね。