東洋はり医学会なみはや支部2月支部例会(2月26日)
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昨日は、東洋はり医学会なみはや支部2月支部例会でした。またまた実りの多い一日で、特に年間テーマ「刺鍼時の姿勢の研究」に関して行われた「基本的な立ち方」の実技練習は身になるものでした。如何に普段から身体にずれが生じ無駄な力が入っているかを体感することができ、早速今日から一日のエクセサイズとして取り入れています。うまく姿勢が整うと、すぅっと身体の力が抜けてくるものです。より良い治療効果を出していくためにも日々修練を重ねていきます。
≪2月支部例会スケジュール≫
10時 開会 点呼
綱領唱和(全員)
会務報告・連絡等
一言スピーチ・3分間スピーチ
講義 わかりやすい経絡治療
「第21章 補助療法…奇経治療」
実践講座「うつ病」
13時 座談テーマ「陰実・和法」
13時半~ 実技
・「基本の立ち方」
・基本刺鍼
・ナソ・ムノ治療
・小里方式
16時 閉会
以下は、「基本の立ち方」の内容を記します!
「基本の立ち方」について(心身統一合気道)
重力に逆らわないのが、力の抜けた自然な状態です。自然体は、安定しており、外から力が加わっても崩れず軸を保つことができます。
仕事を続けていると姿勢は徐々に崩れてきます。鍼をしていて調子が悪くなってきたと感じたら、姿勢をリセットしましょう。
(1)立ち方、姿勢のポイント
①足幅と重心の位置
・左右の足幅(スタンス)は、 おおよそ肩幅がよい。足ふみをしやすい足幅がよい(肩幅より若干狭い幅になるかもしれません)。
・この足幅のまま、両側のかかとを上げてつま先立ちになります。つま先立ちで静止・安定できたところで、かかとをゆっくり下し、足裏全体で立ちます。これで、重心の位置は前後左右安定した位置にきます。
②頭、肩、骨盤の位置
・頭の位置は、首を左右に回旋させて最も楽に大きく動かせるところがよい。(顎が前に突き出たり引きすぎたりしないところ。)
・目線はまっすぐ、下がることなく上がることなく、正面を見る。
・顎の力は抜き、緊張しない。上下の葉の間に隙間があること。
・肩の位置は、肩すくめ(肩甲骨の拳上)運動が最もしやすいところ。肩が前に出すぎたり、胸を張りすぎたりしないところ。
・頭、肩の位置は、鼻とおへそ、そして耳と肩を直線で結ぶようイメージする、このイメージがないと、目線が下がってしまう
・仙骨は前後傾しないようにしっかりと立てるよう意識する。すると、下腹に力が入り、臀筋もしまってきます。(仙骨と恥骨をくっつけるイメージ?恥骨をおへそに近づけるイメージ?)
・膝は伸ばさず、ゆとりをもって緩める(軽く屈曲する?ロックしない?)。
(2)自己修練方法
姿勢が整ったら、左右に重心を揺らします。足裏の感覚を鋭敏にして、重心の変化を足裏全体で感じます。
良い姿勢のままさらに骨盤を左右、前後、回すなど動かすことにより、背骨の傾きや動きは調整されて、肩も緩んできます。肩井穴の硬さが緩んだかどうかで、良い姿勢が保たれているかを確認することができます。
※猫背防止のストレッチ
立位(または座位)で、両手を後ろに回し、臀部のところで両手を組み合わせる。両肘をしっかりと伸ばしたまま、両手が後下方に引っ張られるイメージで肩を大きく進展する。それと同時に、頭は後屈、胸は張るように、背中を反らす。
※よい姿勢で重心が安定すると、前方から胸(だん中付近)を押されても、ふらつかずに立っていることができます。