ぎっくり腰~秋に多いトラブル~
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秋は朝晩と昼間の温暖の差があるので、急に立ち上がった時、重い荷物を持ち上げた時、くしゃみをした時などに、腰の筋肉がひきつり、動けないほどの痛みになることがあります。いわゆる‘ぎっくり腰’です。このような時は、筋肉は縄をギュッと絞ったかのようにひきつっています。ですから、無理やりに和らげようとすると余計にひきつって痛みがひどくなり、回復が遅くなることがよくあります。
ぎっくり腰は鍼灸治療で症状が楽になってきますが、まずご自身でできることを紹介いたします。
ぎっくり腰になってご自分でできることは、まず安静、何もしないことです。何もせずに一週間くらい寝ていれば、ほぐれて勝手によくなるといわれています。どうしても和らげようとして、そこの部分を揉んだり叩いたりしたくなりますが、まず悪化します。痛めてすぐには痛いところは触らず、足など遠いところからほぐします。
またアルコールやお風呂などはひかえてください。温めると楽になるケースはあるのですが、温まっても冷めやすく、その時に悪化します。
どうしても痛い時には痛み止めを服用しても構いません。ただし、痛み止めは治療薬ではなく、痛みを感じる感覚を麻痺させているだけです。治ったと勘違いして動くと、薬が切れる頃には余計にひどい痛みになります。薬を飲んで楽になったら安静にしていましょう