憂うつ~秋に多いトラブル~
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動悸がする、気分がすぐれず疲れやすい、元気が出ないなど、病院でいろいろと検査をした結果異常が見つからずに、精神的なものとかたずけられる場合があるようです。たしかに、「病は気から」といいますが、本人にとってはつらい症状であることは間違いありません。体に異常がないからといって放っておくわけにはいきませんね。
東洋医学では、‘心と体はひとつのもの(心身一体)’と考え、心の病も体の病と同じように考えて診断し治療していきます。
人は体の中の「気」というエネルギーを、循環させたり、発散・収斂させたりして、生命活動を営んでいます。
気持ちが落ち込みやすい人、うつ的な傾向がある人というのは、「気」が内に向かう力が強いと考えます。「気」を発散する力が少なくて内に滞り、外に出てこられなくなると、体はだるく感じたり、物事をテキパキと考え進めることができなくなるのです。さらには内にこもった気が熱をもつと、胃潰瘍や胆のう炎などの内臓疾患を引き起こすことさえもあります。
秋は特に、陰気の作用(収斂させる力)が強まるため、気分がふさぎがちになる人が多くなる傾向にあります。
心身のバランスを整える経絡治療は、‘ゆううつ’というつらい症状にも力を発揮していきます。